メニュー

更年期障害治療〜保険診療によるプラセンタ注射〜

[2023.08.31]

更年期障害とは


 閉経の前後5年間、個人差はありますが平均45~55歳くらいを更年期といいます。日本婦人科学会は、「この時期に現れる多種多様な症状の中で、器質的変化に起因しない症状を更年期障害と呼び、これらの症状の中で日常生活に支障を来す病態を更年期障害とする」と定義しています。「器質的変化に起因しない症状」とは、身体の一部が病気になって生じる変化が否定される症状のことです。これらの症状が、日常生活にまで支障を来たせば、更年期障害となります。 

 

更年期障害の症状


 女性は、40歳を過ぎたころから閉経に向けたホルモン分泌の低下によって様々な体の不調、いわゆる更年期障害が現れます。主な症状は、ほてり・のぼせ・発汗・イライラ・不安・睡眠障害・めまい・肩こり・頭痛などが挙げられます。

 

更年期の主な症状

・顔のほてり・情緒不安定・のぼせ・抑うつ気分

・大量の発汗・疲労感・怒りっぽい・肩こり

・イライラする・頻尿・食欲不振、嘔気・腰、関節、筋肉の痛み

・便秘、下痢・皮膚の乾燥、湿疹・腰や手足の冷え・息苦しさ   など

 

 

 女性が閉経すると、さらに女性ホルモンが低下し、骨粗鬆症や動脈硬化、高血圧などのリスクが高まります。更年期の過ごし方は、これらの症状と上手に付き合いながら、疾患の発症や進行を抑えることがとても重要とされています。

 

 

更年期障害のプラセンタ療法とは


 プラセンタとは、子宮の中にある胎盤のことです。胎盤は、赤ちゃんにへその緒を通じて栄養素や酸素を運ぶ役割があり、タンパク質や脂質・糖質、アミノ酸、ビタミン、酵素、核酸など豊富な栄養素(成長因子)が含まれています。また、ヒト胎盤から抽出されたプラセンタエキスは、体内の復調作用を備えており、身体の各所を本来の状態に整える力を備えています。

 

 医療用に使われるプラセンタ注射は、自然治癒力を高めることで肝炎や更年期障害、乳汁分泌不全などの治療や症状の改善に効果が期待できるとされています。

 当院では、厚生労働省から認可を受けているメルスモンというプラセンタ注射を使用しています。メルスモンは、日本国内の産婦人科で、正常分娩した健康な母体の胎盤から抽出された安全性の高い水溶性物質です。

 

 また、保険適応外(自費診療)にはなりますが、アンチエイジングや美肌効果、血行促進、疲労回復、抗アレルギー効果など様々な効果が認められています。

 

 

プラセンタ治療の保険適用について


 45歳から59歳までの女性の方で、事前に診察・血液検査などを行い、更年期障害と診断された方は、メルスモンによるプラセンタ治療が保険対象になる場合があります。また、プラセンタ治療が保険適応となる病名は限られており、年齢が該当していても美容目的などの場合は、自費診療となりますので予めご了承ください。

 他に、乳汁分泌不全(産後1年いないで授乳の出が悪い時)の方が保険適応が可能となります。

 

注意事項


 プラセンタ注射を受けた方は、献血をすることができなくなります。ご理解と同意をいただいた上で、同意書にご署名いただき治療を行います。

 初診の方で、プラセンタ注射をご希望の方は受付窓口にてその旨お伝えください。ご予約は不要です。

 不安や疑問がございましたら、いつでもお気軽にご相談ください。

 

原木中山クリニック

五木田憲太朗

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME