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各種予防接種

予防接種は、各種取り扱いがございますので、適宜お問い合わせください。
原則、各種予防接種は予約制です。お電話で事前にご予約をお願い申し上げます。

お子様の予防接種のスケジュールを当院で相談いただくことが可能です。
参考ページ:https://www.know-vpd.jp/children/

当日は必ず母子手帳と接種券(予診票)をお持ちください。

感染症について

「病原体」とは・・・感染することで人間に害をもたらす、ウィルスや菌。
「免疫」とは・・・病原体に接触→侵入→感染したときに、それをやっつける体のシステム。
「ワクチン」とは・・・病原体に対する免疫をつける薬。

免疫をつける方法は以下の2種類。

①実際にその病原体に感染する。
②その病原体に対するワクチンを打つ。
(もともとの体質として、免疫をすでに持っている場合もあります。)

ワクチンの種類

生ワクチン・・・弱らせた病原体を、そのまま体に打つ。
不活化ワクチン・・・病原体のうち、人間が免疫を作るのに必要な部分だけを体に打つ。
トキソイドワクチン・・・病原体のうち、病原体が作る毒素だけを体に打つ。

それぞれのワクチンについて

B型肝炎ワクチン(不活化・定期接種)

B型肝炎は、B型肝炎ウィルス(HBV)の感染によって起こる肝臓の病気です。乳幼児がHBVに感染すると、すぐに肝炎を起こさなくても、HBVが肝臓に住み着いた状態(キャリア)になりやすく、将来、肝臓の病気(肝炎、肝硬変、肝がん)を発症したりする可能性があります。

ロタウィルスワクチン(経口の生・定期接種)

ロタウィルスは、感染性胃腸炎を起こします。0~6歳までにかかりやすい病気で、5歳までにほぼすべての子供が感染します。特に0~2歳までの乳幼児が感染すると、重症化の危険があると言われています。大人が感染しても、ほとんどの人がすでに十分な免疫を持っているため、無症状~ごく軽度の症状のみです。

ヒブワクチン(不活化・定期接種)

ヘモフィルスインフルエンザ菌b型(ヒブ)は、乳児や小児の細菌性髄膜炎・喉頭蓋炎・敗血症を引き起こす菌です。通常5歳までには抵抗力ができますので、5歳未満の乳幼児の感染がほとんどです。

肺炎球菌ワクチン(不活化・定期接種)

(小児:小児の定期接種ではプレベナーという薬を接種します。)
肺炎球菌は、ヒブとならんで、小児の細菌性髄膜炎・敗血症・肺炎・気管支炎・中耳炎などを引き起こす菌です。髄膜炎を発症すると、てんかんや精神発達遅延などの後遺症を残したり、命にかかわる場合もあります。0~5歳くらいまでは重症化するリスクがあります。

(成人:成人の定期接種ではニューモバックスという薬を使用します。任意接種で、プレベナーも接種可能です。)
ご高齢者の3~5%で、鼻や喉に肺炎球菌が常在していると言われており、なんらかの原因で喉から、気管や肺に進んでしまうと、気管支炎・肺炎を起こしてしまいます。成人の重症肺炎のうち、64%が肺炎球菌が原因であったという研究報告があり、積極的に接種が勧められると考えています。

四種混合ワクチン(不活化+トキソイド・定期接種)

①ジフテリア、②百日咳、③破傷風、④ポリオ、に対する混合ワクチンです。

①ジフテリア・・・ジフテリア菌による感染症。熱、喉の痛み・腫れ、咳、嘔吐などの症状。菌の毒素による心筋炎や神経麻痺を起こすことがあります。
②百日咳・・・百日咳菌による感染症。普通の風邪のような症状で始まり、咳がひどくなり、連続的に咳き込むようになる。乳幼児では、ひどい咳により呼吸困難に至り、重症化します。
③破傷風・・・そのあたりの土の中に潜んでいる破傷風菌が、傷などから侵入して感染します。毒素により手足のしびれやけいれん、口が開かない、などの症状が起こり、命に関わることがあります。
④ポリオ・・・ポリオ(急性灰白髄炎)はポリオウィルスの感染によって起こり、5歳以下で感染することが多く、手足などの筋肉に作用して麻痺を残します。「小児麻痺」と呼ばれる病気です。

BCG(生、定期接種)

結核は結核菌によって起こる感染症で、全身のあらゆる臓器に感染する可能性がありますが、肺(肺結核)が有名です。乳幼児では、髄膜炎、粟粒結核(免疫力が弱いため、全身のあらゆる臓器に菌が広がる)などにより、重い後遺症を残すことがあります。
乳幼児期にBCGを接種しておくと、小児期における結核菌の感染予防だけでなく、成人してからの感染予防にもつながります。
2020年の国内の結核の新規感染者数は12,739人の報告でした。

MRワクチン(生、定期接種)

①麻しん、②風しん、に対する混合ワクチンです。

①麻しん・・・「はしか」。麻しんウィルスによる感染症で、高熱、咳、鼻水、目やに、発疹などを起こします。肺炎や脳炎を起こしてしまうことがあり、命にかかわることもあります。
②風しん・・・「三日はしか」。軽いカゼ症状から、発熱、発疹、リンパの腫れ、などの症状が出ます。妊娠初期の妊婦さんが感染すると、赤ちゃんが先天性風疹症候群を発症する可能性があるため、妊娠前に免疫をつけておく必要があります。

水痘ワクチン(生、定期接種)

みずぼうそう。水痘・帯状疱疹ウィルスの感染によって起こります。はじめての感染では、高熱と全身の水疱状の発疹が出ます。まれに重症化して脳炎などを引き起こします。一度感染すると、体内にウィルスが住み着き、疲れ・ストレスなどなんらかの免疫が低下したときに、帯状疱疹として現れます。

おたふくかぜワクチン(生、任意接種)

おたふくかぜ(ムンプス、流行性耳下腺炎)。耳の下、ほほの後ろ、あごの下にある唾液腺が腫れます。合併症として髄膜炎や難聴などがあり、また思春期および成人男性が感染すると睾丸炎を起こすことがあります。特に難聴は、起きてしまうと後遺症として残ってしまうことが多いので、ワクチンでの予防がとても重要です。

日本脳炎ワクチン(不活化、定期接種)

日本脳炎ウィルスは、感染した豚から蚊を介して、人に感染します。感染した人の、1000人に1人が日本脳炎を発病し、日本脳炎を発病した人の20〜40%が亡くなってしまう非常に重症の感染症です。ワクチンでの予防がとても重要です。

子宮頸がんワクチン(不活化、定期)

子宮頸がんはヒトパピローマウィルス(HPV)が原因で起きることが分かっています。女性の約80%が一生のうち一度は感染しますが、そのうち0.15%程度の人が子宮頸がんを発症します。特にHPV16型・18型は、子宮頸がんの原因の70%を占める最も一般的な発がん性タイプであり、ワクチンに入っているのはこれらのタイプです。ワクチン接種は性交渉開始前が最も効果的であると報告されています。

インフルエンザワクチン(不活化、任意接種)

インフルエンザは、インフルエンザウィルスの感染症によって、季節性に起きる病気です。高熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、倦怠感などの症状が、通常の風邪よりもひどく出ることが多いです。お子様ではまれに急性脳症を、ご高齢の方や免疫の低下している方では、肺炎を起こし重症になってしまうこともあります。毎年10月1日から接種がはじまります。

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